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「ユーザーに完全な自由を提供した」WordPress創始者が語る、世界一のCMS誕生ストーリー



WordPressのこれまでとこれから(前編)
「ユーザーに完全な自由を提供した」WordPress創始者が語る、世界一のCMS誕生ストーリー

gazou465-590x333世界でもっとも多く使われているCMS「WordPress」。その創始者であるAutomattic社のマット・マレンウェッグ氏が「WordPressのこれまでとこれから」について語ったインタビュー。なぜWordPressはMovable Typeに勝利することができたのか。同氏は当時起きたできごとについて振り返りました。(この動画は2014年に公開されたものです)

【スピーカー】
Automattic Matthew Charles(マット・マレンウェッグ) 氏

【動画もぜひご覧ください!】
Matt Mullenweg; Founder of WordPress Shares Everything
世界のWebサイトの17.5%がWordPress

インタビュアー:あなたとお話しできることは本当に光栄です。あなたは私にとって、そして起業家にとって、スタートアップ界の本物のヒーローです。あなたはWordPressの設立者であり、今そのWordPressは世界のWebの18-19%を占めていますよね?

マット・マレンウェッグ氏(以下、マレンウェッグ):17.5%です。

インタビュアー:世界のWebサイトの17.5%。それは数で言うと、どのくらいのWebサイトがWordPressを使っているということですか?

マレンウェッグ:正確な数字はわかりません。

インタビュアー:少なくても何千万ですよね?

マレンウェッグ:そうですね。

インタビュアー:とてもすごい数字ですね。まず、最初からお話しを聞かせてもらえますか? どうやってWordPressを思いついたのか、どうやってそのアイディアが始まったのか、最初になぜプラットフォームが作られたのか?

マレンウェッグ:もちろん。ご存知の通り、WordPressはオープンソースのプロジェクトで、実はそれ以前に実際に発表されていたオープンソースプロジェクトに基づいています。

私自身がブログを書き始めたのです。ワシントンDCを訪れ、たくさんの写真を撮り、それを家族や地元の友だちと共有したかったので、それらをネット上でアップし始めました。

写真を説明する文がどんどん長くなり、ブログを始めるべきだと思ったのです。当時はMovable Typeがとても人気で、私はb2というソフトウェアを見つけました。

b2は私が最初に使った初めてのシンプルなオープンソースプロジェクトで、私はそれをハックし、コードを書き始めました。そして私が実際に書いた最初のコードは「Texturize」と呼ばれるものです。

タグラインはすごく良くて、引用マーク(“”)をカールさせるほどでした。そしてそれは標準のシンプルなテキストを適切な活字にしたのです。引用マークはカールし、3つのピリオドは3点リーダに、スペース、ダッシュ、ダッシュ、スペースはemダッシュ、またはenダッシュに変換されました。基本的に全てを適切な活字にしたのです。そしてそのコードはソフトウェアによって受け入れられました。私はとても興奮しました。なぜならb2を使っているWebサイトはたくさんあって、そのWebサイトが今、そのコードを使っているとわかっていたからです。とってもすごいことですよね。

10代の頃から開発をはじめていた

インタビュアー: その時は何歳だったんですか?

マレンウェッグ:たぶん18か19歳でした。

インタビュアー:18か19歳。そしてそれが次に繋がったのですか? コーディングを続けて、それから何がそのプロジェクトを先へと進ませたのですか?

マレンウェッグ:コーディングを続けて、地元のミュージシャンやビジネスのためにWebサイトを作ったり、コンピューターを作ったりというフリーランスの仕事をしていました。

そして何が起こったかというと、b2が放棄されたのです。ある1人のディベロッパーがb2を作っていて、彼が姿を消したのです。だからそのプロジェクトはある意味忘れ去られた状態になってしまいました。誰もそれをどうしていいかわからなかったからです。

私と、そのフォーラムでボランティアをしていた1人は、コードを提供しました。私は自分のブログで「ねぇ、このプロジェクトがどこに向かっているのかわからないよ」とコメントしました。

私はTextpatternやMovable Typeなどのプラットフォームも好きでしたが、それらは全て何かを欠いていました。大きなことは、それらがオープンソースではなかったため、オープンソース・ソフトウェアのような自由を持つことができなかったことです。

私は、これらの良いところを集めたものが欲しいと考えました。そしてマイクがブログにコメントを残してくれたのです。10年前の3月27日でした。彼は「真面目に言っているの? それなら一緒に取り組もう」とコメントしました。

私たちは会ったこともなく、彼はイギリスにいて、私はヒューストンにいました。そして私たちはインターネットを通じてコラボレーションを始めたのです。

インタビュアー:それがWordPressの誕生ですか? それとも始めた頃は何か違うものだったのですか?

マレンウェッグ:それが誕生です。私たちはそれをハックし始めたのです。マイクはブログロールのような、リンクを管理することが好きで、それを始め、私は運営やインストールに取り組みました。そしてそれが結果的にあの有名な「5分間インストール」につながりました。

インタビュアー: いいですね。

無名のときから「famous(有名な)」と呼んでいた

マレンウェッグ:当時はユーザーはいなかったのですが、それでも私たちはそれを「That famous(あの有名な)」と呼んでいました。

インタビュアー:でもそれが上手くいったんですよね。

マレンウェッグ:完全に上手くいきました。私たちはそれを「famous(有名な)」と呼びました、クッキーのウォーリー・エイモスの会社がFamous Amosとあるようにです。でもあのクッキーはそんなに有名ですか? そんなことないですよね。

インタビュアー:シアトルズベストみたいなものですね? 彼らは本当にベストですか?

マレンウェッグ:わかりません。でもそれが私たちの最初のブランディング、マーケティングへの進出でした。そしてそれは上手くいったのです。

インタビュアー:一度も一緒に働いたことのない、とても遠い場所にいる共同創立者とビジネスを始めることは難しかったですか? それともすぐに取り掛かることができたのですか?

マレンウェッグ:私たちはあまり共同創立者という感じではありませんでした。本当のビジネスというものがなかったからです。私たちはお互いに同じオープンソースプロジェクトのボランティアで、彼は本当の仕事を持っていましたが、私は無職だったので、全体的に私のほうが多くの時間をそれに費やしました。

でもマイクは本物のプログラマーという点で鍵となる役割を果たしていて、私は正式なトレーニングを受けたこともありませんでした。だから彼と働くことで、そしてWordPressを発展させていく中で、私はたくさんのことを学びましたし、他の貢献者たちは私をより良いデベロッパーにしてくれました。

コードを日本語に翻訳した日本人に驚く

インタビュアー:今はこのプラットフォームのユーザーは何億人もいて、私たちのWebサイトもWordPressを使い運営しています。WordPressは素晴らしいですよね。

でもこれが何か大事になるなと思い始めたのはいつ頃ですか? 最初は楽しいこと、あなたが情熱を持っていたもの、そして自分自身が顧客だったようですが、それが自分が考えるよりも大きなことになり始めたのはいつですか?

マレンウェッグ:そうですね……。最初は確実にゆっくりとした成長でした。初期の頃のインタビューを見てみると「このソフトウェアを使っているWebサイトは15,000もあります」と言っていました。

私はそれを見て「なんだ、その数字はあまり多くないな」と思いました。最初に重要となったのは、最初のローカリゼーションでした。日本人のある人が、このソフトウェアをダウンロードしたのです。

私たちには翻訳フレームワークなどはなかったので、彼はそれをダウンロードし、文字通り1行ずつ、何万ものコードを英語から日本語の文字列に翻訳していったのです。それをするのに何時間かかったでしょうか? 何百時間もかかったかもしれません。そして私はそれにとても驚きました。

1つは、そのソフトウェアをダウンロードして、実際に使ってみると、とても異様で、非現実的で、美しかったからです。それは私たちが取り組み、作り上げたものだったのですが、この日本語の文字列が満載のとても美しいものは、まるでまったく違う世界のもののようで、私にとってまったく見慣れないものでした。

そして彼の努力に驚き、それが私の頭をテキサスから抜け出させ、この現象が世界的なものなのだと思い始めました。2つ目の理由は、私たちの転機にもなったのですが、当時はMovable Typeと呼ばれるソフトウェアが90-95%のマーケットシェアを占めていたことでした。

Movable Typeの敗因はライセンス内容と価格体系

実は、WordPressが始まったとき、みんな、新しいブログソフトウェアが入っていく隙間なんてないと言いました。なぜなら多くのパッケージがすでに世に出ていたからです。それが私たちに対する最大の批判でした。

当時、Movable Typeにはたくさんのユーザーがいて、彼らはすでにビジネスになっていて、資金を集め、多くの従業員がいました。そして彼らはライセンスを変えることに決めたのです。

彼らはプロプライエタリ・ライセンスを持っていて、基本的にはもっと企業からお金を得るためです。そのために価格設定を変えたのです。よって、以前は無制限のブログに30ドルを払っていた人が、最新バージョンにアップデートするために何百ドルも払わなければいけなくなったのです。

そして彼らのもう1つの間違いは、その最新バージョンに新しい機能を付け加えなかったことでした。だから高いお金を何も新しくないものに払わなければいけないという形になってしまったのです。

これはブログ界で大きな騒動になりました。そして多くの有名なMovable TypeのユーザーがWordPressに乗り換えました。その1人がマーク・ピルグリムでした。

彼は「フリーダム・ゼロ」という美しいエッセイを書きました。基本的にはプロプライエタリ・ソフトウェアを使うときは、そのライセンスを書いた人に左右されてしまうということについて書いてあります。

これらのライセンスの中には、奇妙な内容を持つものもあります。「ソフトウェアを使うとき、そのディベロッパーを批判してはいけない」と書いてあるライセンスもあります。あの長いライセンスです。

私たちはみんな同意しますよね。iTunesがアップグレードするたび、80ページにも及ぶ内容があるのに、みんなただ「同意」をクリックしますよね。その中には奇妙なものもありますよ。

それには、どうやって使用できるか、彼らがいつでも価格を変えられる、使えるWebサイトの数などが含まれていて、基本的にはそこでユーザーには何も権利はないのです。

オープンソースはユーザーに完全な自由がある

オープンソースは4つのフリーダムと呼ばれるものがあります。オタクなので、それらはゼロから数え始め、ゼロ、1、2、3となります。

そしてフリーダム・ゼロとは、ソフトウェアをどんな目的のためにもでも使えるという自由のことです。それはそのソフトウェアを使うとき、誰もあなたに「何はしてもいいが、何はしてはいけない」と言うことができないという意味です。

それは良い意味でもですが、同時にナチのサイトも始められるということです。私たちがユーザーに「それはできないよ」と言うことはできず、それに関してはユーザーは完全な自由があります。

そして彼は「価格のためではなく、この自由のためにMovable TypeからWordPressに乗り換えます。私はMovable Typeに払わなければいけなかった535ドルを、WordPressに寄付します」と書いたのです。

そしてその金額は今でも私たちが受けた最大の寄付額だと思います。そしてそれは他の人にも、プロプライエタリ・ライセンスとオープンソースについて考えさせ、WordPressもオプションの1つだと思わせたのです。

インタビュアー:素晴らしいですね。これを作っているとき、自宅でしていたのですか? それとも大学に在学中でしたか? これは始めたとき、18歳か19歳だと言っていましたよね。

マレンウェッグ:その時点では、ヒューストン大学の学生でした。でも実家には住んでおらず、アパートで暮らしていました。ヒューストン大学は生徒が通ってくるタイプの大学なので、あまりキャンパス内に住んでいる人はいません。でも大学時代は、かなり授業をさぼっていました。

オープンソースに投資したい

インタビュアー:最近はエンジェル投資もしているんですよね?

マレンウェッグ氏:35の会社にエンジェル投資をしていますね。

インタビュアー:素晴らしい。では今は投資側でもあるのですよね。投資するときに、どんなプロジェクトを探していますか?

マレンウェッグ氏:私は本当の投資家ではないので少し楽ですね。投資は私の本職ではありませんからね。私はリターンを見せなければいけないようなリミテッド・パートナーもいませんし、ある時期に返済しなければいけないビンテージファンドもありません。

私が好きなのはオープンソースのものです。マーケットプレイスに基づいたアイディアや、もし自分がAutomatticをやっていなかったらやっていただろうと思えるものが好きです。だからもしWordPressをやっていなかったら、どんなことをして楽しむだろうかと想像してみます。

それらが私が投資するときに探すものですね。完璧な例としては、たぶんMake-A-Ballでしょう。それは3Dプリンタで、たくさんのオープンソースがあります。最初はハードウェアの形でした。私がWordPressをやっていなかったら、完全にそれをやっている自分が想像できます。

インタビュアー:Make-A-Ballだけで言えば、Make-A-Ballの一部はクローズソース・ハードウェアになりましたが、それは会社にとって正しい決断だったと思いますか?

マレンウェッグ氏:いいえ。実はそうは思いません。その点はエンジェル投資家であることのメリットではありませんね。私は理事会に参加するわけではありませんし、起業家に何をするべきか指示することもできません。

私が彼らの支配下にあるのです。それが投資家として最良のアプローチだと思います。起業家の邪魔は決してしてはいけないが、電話がかかってきたら常に取れるようにしておけというところでしょうか。

パブリッシングの民主化をしていきたい

インタビュアー:現在、世界中にたくさんのユーザーを持ち、チームも広がっていますよね。プラットフォームに貢献している何万人ものボランティアのことです。WordPressが次に目指すものは何ですか? WordPressはどこに向かっているのですか?

マレンウェッグ氏:私は、私たちが持っていないWebの残りの83%に取りつかれています。だからすでに成し遂げてきたことよりも長い道が私たちを待っています。私たちはもうじき10周年を迎えます。

でも今のソフトウェアや私たちのミッションについて全く満足していません。私たちのミッションとは、世界へ向けてWebパブリッシングの民主化をしていくことです。

まだそれはほんの一部でしか実現していません。世の中の約70億人はWebサイトを持っていませんし、ブログもしていませんし、WordPressを使っていません。

それらの人々に製品を届けるために、おもしろいことですが、私たちは3、4年ごとに最初から製品を作り直しています。私たちは長い間、WordPressと呼ばれるものに取り組んでいます。

日々私たちがやっていること、取り組んでいることはシンプルなブログソフトウェアから強力なブログソフトウェアを作ることです。

そして多くの人がWebサイトを作るのに使うCMSプラットフォームへと大きく変わってきています。今日では、より多くの人がアプリケーションとして使っています。

JaangleやRuby on Railsは、ブログやWebサイトには見えない、携帯アプリなどを作っています。それらが私が毎日仕事に行くモチベーションになっています。

一生Automattic社で働きたい

インタビュアー:創立者として今の会社に今後も留まりますか? これは一生の仕事ですか?

マレンウェッグ氏:そうですね。この会社を離れようと思ったことはありません。同じ会社の中にいても、違うことをしますし、それぞれ違うステージがあるのはいいことですね。

例えば、WordPress.comは世界中で使われています。私たちのバックアップのセキュリティサービスであるVaultPressやセルフホスティングのプラグインであるJetpackは、スタートアップの段階です。

そして新しくWordPress.com Readerというのもあります。それはWordPress.comの中で完全に新しい製品です。今4人がそれに取り組んでいます。

そして今では、毎月2桁のコアメトリクスでの成長を記録しています。既に得ているユーザーベースの上で、予算に制限のない急成長中のスタートアップに取り組んでいるようなものです。

私がAutomatticと一生過ごすだろうと思う理由は、人が好きだからです。会社にとって正しい人を雇うこと、チームを作ること、より良いチームになるためにチームをアレンジすること、要求に耳を傾けること、それに対応すること、社内外の声を聞き、詳細な情報を得た上で決断を下すこと。

これらのことは絶え間なく起こることです。なぜなら毎回のシチュエーションが特殊だからです。毎日やることが違うから、決して退屈しないのです。そして15人が抱える問題は、それが150人になればまた変わりますし、15,000人になってもまた変わってきます。

そして会社の成長とその中にいる人、それらはとても美しく思えます。私たちが5〜10人規模だったときに、この会社に来た人たちが今、Webの大部分を運営しています。

その前までは、そんなことをやったことがなかった人たちです。リード役でなかった人が仕事を始め、サポートし、文字通り会社のトップレベルまで登りつめたのです。

長い時間一緒にいるので、そのようなことが起こったのを数回以上見たことがあります。とてもやりがいがありますよね。

PCとネットがあればどこでもオフィスになる

インタビュアー:どうして今日、地球の裏側であるここへ来て、このインタビューを受けようと思ったのですか?

マレンウェッグ氏:(笑)。実はその質問はそのまま返して、どうして私をここへ呼ぼうと思ったのか聞こうと思っていたんです。

インタビュアー:個人的に起業家として、私はあなたのことを本当に尊敬しています。それにあなたは自分の価値観を第一に大切にしている人であり、とても成功しています。私たちはみんなそこから学ぶことができると思ったのです。

マレンウェッグ氏:ありがとうございます。私がここに来たのは、これがクレイジーだと思ったからです。そしてみなさんその期待に応えてくれましたね(笑)。

分散している会社の悪いところは、オフィスにいないからといって、働くのをやめることができないことだと言えますね。

この旅行でも忙しくしています。ノートパソコンとインターネットがあればどこでもオフィスになることができます。そしてインターネットの接続が悪いと、ちょっとイライラしますね。

昨日、テザリングだけで75ドルは使ったと思います。昨日は数時間、インターネットの調子が良くなくて、25ドル使うごとにメールを受け取るんですが、私は「どんどん高額になってきてるな」と思っていました。それに私がしていたのは軽いことですよ。Huluなんかをストリーミングしていたわけではないんです。

私がこの会社をこのようにデザインしたのは、フレキシブルでいられるようにするというのも1つの理由でした。そしてWordPressがグローバルであることに私は興奮します。それに、ビジネスで他の国々に行けるというのはとてもいいですよね。

ボートに乗って世界中を回っていても仕事ができますよね。それはとても大きなチャレンジのように見えますし、創造性を生みます。私がオフラインでいる時間が多ければ、それはチームにとっていいことだとわかっています。

チームのメンバーがさらに仕事に力を入れることになるからです。昨夜、WordPressのミートアップがあり、楽しい時間を過ごせました。地元ケープタウンのWordPressコミュニティと会うことができました。

でもWordPress.comの集会を欠席しなければなりませんでした。WordPress.comは明らかに一番大きなもので、GMなどもいませんが、5つのチームがいて、それに取り組んでいます。そして2週間に1回は全ての5チームがGoogle Hangoutsを使って集まるのです。

インタビュアー:いいですね。

マレンウェッグ氏:おもしろいことに、Google Hangoutsが出てくる前は、会議なんて開いたことがありませんでした。でも一度使ってみたら「実はこれはかなりいいものだね。そうだ会議をしよう!」となったのです。

そこで2週間ごとに、状況を確かめ合ったり、計画について話し合ったり、みんなが同じ考えであることを確認したり、何かお互いに助け合えることがないかと話したりします。私はこれらの会議を楽しみにしています。

それは私たちにとって一番大事な製品ですし、これが私のするマネージメントの全てなので、少なくても私にとって、自分がそこにいることはとても重要なのです。昨日は、会議に出られないことはわかっていました。

インターネット接続の問題もありましたが、WordPressのミートアップもあったためです。だから私はチームに「私抜きで進めてください。もし何か決断が必要だったら、私を待たずにグループとして決断を下してください」と言っていました。彼らは普段していることをするだけです。

Automattic内の多くでは、交代責任制があります。会議があると毎回誰かが議事録をとりますが、それをとる人は毎回違います。そしてその役割はチーム内で交代制なのです。リーダーのポジションやサポートのポジションが交代制のチームもあります。

だからこの会社に入る人は、CFOであれオフィス・マネージャーであれ誰でも3週間のサポートのポジションからスタートします。全てのチームが一巡して元に戻るので、最低でも1年に1回はその役割をする1週間があります。

そしてこれらの役割は従業員の役に立つと思います。ビジネスをオーナーの立場に立って考えられるからです。もしオーナーや創立者だったら、全てをしなければいけませんよね。

私のチームは実際に「用務員」と呼ばれています。必要なことならなんでもするからです。モップ掛けが必要であれば、私たちはモップをとり、掃除します。それに交代責任制にすることで、他の役割の重要性を共感することができます。サポートのポジションは、CFOと同じくらい大変ですからね。

創立者として最も大切なことは、雇用と文化を作ること

インタビュアー:このように新しい創造的なアイディアを生み出しているチームの中で、どうやってその環境や文化を保持しつつ、まるで資金に限りがないかのように会社を運営することができるのですか?

マレンウェッグ氏:私たちは人的資源において限られています。でも財政的に資源が限られていたことはありません。今までの成功と私たちの財務指標のためです。だからそれなりの計画がある限り、お金は必要な分だけ使うことができます。

時には、それなりの計画がなくても、資金を使えることもできます。それはいつも人により管理されていて、私が学んだことの1つは、人が増えれば増えるほど、私たちはより深いことができるようになったということです。

そして私たちはより多くのことに深く取り組めるようになりました。でもそれ以前は、たくさんの1.0バージョンをやって、そしてそのことについて忘れてしまい、決してそれに戻ることがなかったように思います。

起業家として最も重要な要素の1つに、頭の中で正反対の2つのアイディアを同時に持ち、両方を信じる、というものがあります。そして私たちの会社には、資金にとらわれないという考えがあります。

私たちが成長し、ユーザーにより良い製品を提供するために、現在持ってる資金よりも多くのお金が必要であれば、その資金を手に入れることができるというものです。

しかし同時に私たちは質素でもあります。質素と言うのは、心理的なことだと思います。旅行の仕方であったり、ディナーを注文する方法であったり、どのワインを頼むかであったりです。

自分自身や今までの全ての小さな決断を反映するもので、会社のポリシーやモットーが変えられるものではありません。創立者として、それは他の人に見られています。従業員は創立者がすることと同じことをして、後に続くのです。その事実は受け入れなければなりませんね。

インタビュアー:それがリーダーとしての哲学ですか? 行動で引っ張るという?

マレンウェッグ氏:リーダーシップにはいろいろな意味があります。確かに、行動で引っ張らなくてはいけません。創立者として、最も大切なことは、雇用と文化を作ることです。

創立者がすることは何でも、それが文化になるのです。私が学んだもう1つの間違いは…私はたくさんのメールを受け取るのですが、私はシンプルで効率的なメールが好きなんです。

そして時には、それは言葉の選択において経済的であることを意味します。でもオンライン上では、それはそっけなく見られてしまい、みんな私が常に怒っていると思ってしまうのです。私を知っている人であれば、それは真実でないとわかりますよね。

実際には、わたしはとてもリラックスした人間です。でもオンライン上ではぶっきらぼうに見えてしまうので、私はメールの最初に「こんにちは」と言うこと、署名すること、普通は5〜8単語くらいで終わらせてしまう文章でも、20単語を使うこと、絵文字をたくさん、でも受動攻撃的にならないよう使うことを学びました。

「わぁ、それは最悪だね(ウインク)」とならないようにすることも鍵でした(笑)。特に文章上で、もう少しニュアンスを出すことが鍵だったのです。

それにもっと電話をとること、SkypeやGoogle Chatに参加することは、私が感情移入できる鍵となったし、従業員が私が考えていることに関わりやすくなり、同じ意見を共有できるようになりました。





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