[記事数:1,202] 日本を元気にするキーワード、地域活性化×中小企業× ITのTips and Quotes(秘訣と引用文)
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リピート率50%を超える新しい旅行スタイル「シェアトリップ」とは



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「シェアトリップ=みんなで行くから楽しい」がキーワードのソーシャル旅行サービス「trippiece(トリッピース)」はサービス開始からわずか3年で、会員数が約18万人、旅行者数が2万人以上、2カ月以内のリピート率が50%を超える人気旅行企画サイトに急成長している。運営する株式会社trippieceの石田言行社長は1989年生まれの25歳で、学生時代にSNSで参加者を募り、見知らぬ人と共通の趣味や価値観を共有できた自分の旅行体験を基にこのサービスを思いついた。ソーシャル旅行サービスという新分野を切り拓いて人気サイトに成長した理由と、これまでの経緯、そしてこれからの展望を石田社長に聞いた。

会員の年齢層は。

石田:約5割が25~34歳。男女は半々で、女性が若干多いですね。18歳~24歳が2、3割、35歳以上が残り2割です。40代以上も10%くらいいるでしょうか。基本的には25~34歳がサービスのベースです。

現在の主な収益源は何でしょうか。

石田:海外旅行企画をツアー化して実施してくれる提携旅行会社からのキックバックです。ただ、手数料ビジネスには限界が見えているので、今後の収益源は3つを考えています。1つは今まで通り旅行会社からの手数料。2つ目は検討中のユーザー課金。3つ目は広告収入や企業タイアップなどのキャンペーン企画です。

国内と海外、ビジネスの比率としてはどちらが多いですか。

石田:今は国内旅行にフォーカスしています。まずはサービスの価値を体験してもらうこと、利用頻度を高めること、会員数を増やすことを考えています。

リピーター率はどれくらいでしょうか。

石田:2カ月以内のリピート率で5割を超えるくらいです。

ただ、最初に参加していただくハードルが高いんです。僕らのサービスの受け取り方には2つあって、1つは「知らない人と旅に出よう」。もう1つが目的から入る場合で、例えば、「何処どこにスキューバダイビングをしに行こう」。この2つは全然違うんです。後者はまずスキューバダイビングという目的があって、その手段として興味が合う仲間と旅をする、という形態。そういう方を増やしているところです。

そのニーズはあまりターゲットにしていないですね。単純に出会い系になってしまいますから(笑)。そこが旅行の難しいところで、結果的に出会いの場にもなり得ますが、目的にしてはいけない。あくまで行きたい企画があるというのが一番大事。そこをいかに作れるか。

もちろん、人と目的の両方を大事にはしています。旅の入口は目的であってほしい。旅が終わった後の思い出は仲間であってほしい。そういう思いでサービスを作っています。

旅行会社が、自分たちでWEBサービスをやるという発想もありますよね。

石田:挑戦したところはありましたが、かなりハードルが高くて、難しいですね。そもそも私たちの真似をするWEBベンチャーがいないんですよ。その時点で旅行会社が自社でWEBサービスとしてやるのがいかに難しいか分かるかと思います。少なくとも5年くらい赤字事業になるような、お金も時間もかかることを大企業は根気強くできるのか。なかなかできないだろうと思います。

そうですね。競合しない、ほかの領域で空いているところはあるので、「旅行」、「非日常体験」の領域を一つずつ押さえていこうと思っています。「RETRIP(リトリップ)」という旅行キュレーションメディアも持っていますが、ページビューが月間300万ユニークユーザーを超えるくらいまで大きくなりました。メディア領域も押さえていきたいですね。

村山:インバウンドの取り組み状況を教えてください。

石田:英語版サイトを2014年4月から小さく始めたところで、本格的な展開は2015年からですね。PRには一切お金を使っていない状態で、利用者は毎月100数十名です。

村山:海外ユーザー向け旅行企画には、どういった企画が多いのでしょうか。

石田:掲載数は20企画くらいで、デイトリップが多いですね。たとえば「新宿御苑に紅葉を見に行こう」や「浴衣を着て川越で街歩きしよう」など、比較的近場のものが多いです。まず使ってもらうのが大事で、マネタイズは後から考えようという段階です。デイトリップの参加者は集まるようになってきましたね。

村山:これまでで最も人気が高い企画は何でしょうか。

石田:「六義園で紅葉を見よう」が最も人数が集まりましたね。夏の花火大会も人気がありました。日本人にとっては当たり前のものですが、外国の方にとっては、浴衣を着て何人かで一緒に花火大会を見に行くことは、魅力的なコンテンツですね。

村山:インバウンドのチームもあるのでしょうか。

石田: 2014年1月に設立したシンガポールの現地法人がこの訪日向け英語版サイトを手がけています。シンガポールは政情的に安定していて、比較的会社が作りやすいんです。シンガポール出身の女性が常駐で、国内事業の兼任者と合わせて3、4名が担当しています。2015年後半からは、僕がより力を入れて直接見ていく予定です。





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